弘法大師空海が開創した高野山の参詣は、通常大門をくぐり600メートルほどまちなかを通って、左側に見える壇上伽藍への入り口である中門を通って大伽藍に入ります。中門は現在高野山開創1200年記念大法会が執り行われる平成27年(4月2日から5月21日)に向けて再建作業がすすんでいます。
ここでは、蛇腹道を通って壇上伽藍に至るルートで紹介しましょう。金剛峯寺に向かって左側に位置する100メートルほどの蛇腹道を通った先は、7段の石段を登って壇上伽藍です。海抜820メートルの山上に、東西5キロ南北1キロの八葉の峰々に囲まれた霊場高野山の中心部分に当たります。大伽藍に入って先ず目に付くのが「大塔」。弘法大師は高野山開創にあたり、この大塔を真言密教の根本道場として建立したと言われ、「根本大塔」と呼ばれています。
その真正面にあるのが真っ白な柱に驚かされる鐘楼「大塔の鐘・高野四郎」です。天文16年に作られた直径2.12メートルの大きさで、日本で四番目に大きな鐘と言うことで高野四郎言われています。
大塔正面から見て右側にあるのが「金堂」です。高野山の総本堂で、様々な法要がここで行われます。20メートルほど進むと金堂の正面に出ます。その真向かいが建設中の「中門」です。
この門を左に見て、16メートル余りで「三鈷の松」。弘法大師が唐の国から日本に向けて開創の地に届けと投げた三鈷が引っかかっていたと言われる、葉が三枚の珍しい松です。
松の向こうに見えるのが「御影堂・みえどう」。開創当初、弘法大師が住まわれていた辺りとも言われています。ここから向かって左側にに並ぶように「准胝堂・じゅんていどう」その奥に「孔雀堂・くじゃくどう」、一番奥に「西塔・さいとう」があります。
弘法大師は、また、この地の神様を祀る「御社・みやしろ」もつくりました。丹生明神、高野明神、一二王子・百二十伴神の三社が祀られています。その向かい側に御社の拝殿として「山王院」を建立され、ここはいつも御社に向かって扉が開かれています。
そこから中門までの間に美福門院が勧請したと言われる「六角経蔵・ろっかくきょうぞう」があります。
壇上伽藍は一部舗装されていない場所もありますし、所々でこぼこや少しの傾斜があります。障がいのある方にも是非楽しんで頂きたいと思いますので、サポートをして下さる方や、語り部の方などと一緒にゆっくりと楽しい時間を過ごして頂きたいと思います。
だんじょうがらんツー壇上伽藍(2)
DATA 基本情報
所在地 和歌山県高野町高野山 |
電話番号0736-56-2011(金剛峰寺) |
FAX番号0736-56-4640(金剛峯寺) |
E-mail 無 |
車いすの場合 金剛峯寺の前にある駐車場の方から入ります。 |
補助犬同伴の場合 同伴できます |
料金無料です |
障がい者割引 無 無料です |
バリアフリートイレ 無 壇上伽藍内にバリアフリートイレはありませんが、蛇腹道入り口に一番近いトイレが、下記の情報です。また、中門から入ることが出来れば、建築中の中門すぐ前の駐車場にもバリアフリートイレがあります。オストメイトはありません。 |
付近のバリアフリートイレ 情報を見る |
車いすの貸し出し 無 この中にはありません。高野山観光協会にお問い合わせ下さい。 |
オープン時間いつでも楽しめます |
休業日ありません。いつでも自由にお参り出来ます。 |
駐車場有 金剛峯寺前駐車場に35台、障がい者専用が4台。建設中の中門前に12台 |
エレベーター無 エレベーターはありません |
メモ1語り部は、高野山観光協会におたずね下さい。みたい場所と所要時間で料金が違います |
メモ2壇上伽藍のご案内は、60分3,000円です。 |
メモ3 |
整理番号/取材調査日/ 2012年3月3日(土)調査者/中村 富子
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